平清盛「海賊討伐」の感想

海賊討伐というサブタイトルでありながら
期待していた兎丸は出てきませんでしたね。
しかし、海賊船を宋船するというアイデアは秀逸でした。
和船から見た海賊船の大きさというものが
当時の常識では考えられない規模の海賊団である
っていうことをあらわしているかと思います。

海賊を侮って漁船で出航した忠盛たちを迎え撃つのは
それこそパイレーツオブカリビアンの世界!
これは来週の戦闘シーンが楽しみです。

で、今週は阿部サダヲの信西がそこそこ登場してきました。
清盛と絡んでいるときには阿部サダヲの軽さが活きていましたが
摂関家や佐藤二郎たちと並んでしまうと、その軽さが
なんだか上滑りしているようで絵が馴染んでいませんでしたね。

ただ、信西の衣装の緋色を鮮やかな色彩にすることで
わざと公卿と対照的な存在として浮かび上がらせて
その空気読んでいない感を醸し出させているのであれば
これから保元の乱に向かって実力者として
落ち着きのある人物にどう変遷していくんでしょうか。

しっかし「何でもよ~い」はないだろー。
その前の叔父・甥の名シーンが台無しすぎた(笑)

そして何より今回一番の見どころは鳥羽院。
完全にダークサイドにおっこちましたね。
壇れいは正しくもののけでした。
僕も嫁さんにあんなこと言われたら立ち直れないよ。

ここで第一回の冒頭での待賢門院が寝込んだという
一番最初のイベントが伏線だったとは思いもしませんでした。
あの頃の鳥羽院は温和で優しそうだったのにねぇ・・・。

でもってついに松雪泰子が登場。
きっと鳥羽院と一緒にダークサイドに落ちて
宮中で壇れいをいじめ抜く事でしょう。

まあ、それが清盛にとっては好機になるわけですが。

でもまあ、三上博史の鳥羽院は最高だわぁ。
当初は柔和な若い天皇だったのが
どんどん精神をすり減らしていって
もう壊れる寸前までになってるのが上手く表現されている。

忠盛、白河院、鳥羽院だけでお腹いっぱいですよ。

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