平清盛「義清の死」をやっと見た。

出張行って以来、何かとバタバタで録画しておいた平清盛がなかなか見れませんでした。
というのも子どもが起きていると「怖い」といってチャンネル変えちゃうんですよね。
なので子どもを早く寝かしつけないといけないけど、一緒に寝ちゃってという日が続きました。

というわけで、久々に見たのに義清が主人公のような状況で
あれ?清盛は何秒くらい出てたっけ?っていう感じでいいですね。
僕はこういう群像劇が好きなので、みんながみんな好き勝手考えていて
それが一本のストーリーに結び付けられている話はドキドキしちゃいます。

白河院が活きていたころは、嫁さん取られて可哀そうだった鳥羽院ですが
やっとわが世がやってきたと待賢門院にヤンデレっぷりを発揮していまして
これまでの経緯を知っている視聴者からすると、まぁそうなるわなぁって感じなのですが
そんな女性問題ばかりの鳥羽院も内大臣頼長から見れば「治天が国を顧みない」
っていう風にとらえられちゃいますよね。

で、そんな秩序第一の頼長がドヤ顔で待賢門院狼藉の犯人を捕まえたと思ったら
「待賢門院が何されようとしらないよ」という鳥羽のヤンデレで処罰なしという
びっくりどっきりの展開が待っていました。

視聴者はこれまでの鳥羽院と待賢門院との経緯を知っているからこそ
そんな裁定にも「あー、そうきたか」と思ってしまうわけですが
頼長はもちろん知らないので「おいおい、嫉妬が優先かよ!」みたいに思っちゃうわけです。
ここらへんのすれ違いを上手く描いていますよね。
で、これから崇徳帝が反撃していく中で反鳥羽院で頼長と接近していく
っていうあたりのストーリーが自然と繋がっていきますよね。

でもって、後白河は12歳とは思えないキチガイっぷりでいいですね。
なんていうか、王家も摂関家も悪い奴ばかりっていう設定がもう大好きでたまりません。
やっぱり群像劇は悪役が活躍してなんぼですよ。

そんな王室周りの秀逸な人物描写だったのに対して
義清の内面の描写が不足していた感じなのが残念でした。
なんで待賢門院にそこまで惹かれたのか、なぜ出家するのか
そこらへんの掘り起こしがあまりされてないように感じました。

まあ、義清は鳥羽院と崇徳帝との対立を描くための役回りなので
別に義清が何を考えていたのかなんてあまり重要でないのかもしれませんね。

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