平清盛「源平の御曹司」の感想

おそまきながら平清盛の第3回を見ました。
いやはや主人公に全く感情移入が出来ませんでしたね。
どっちかと言うと義朝の方が主人公ぽかったような。

最近の大河ドラマって主人公の人生を追うので
どうしても1月の間は主人公が子どもなのですが
見ている僕は大人なので、若者の青臭い悩み
っていうのが黒歴史をえぐられるようで
見ていてちっとも楽しくないんですよね。

どっちかというと鳥羽上皇の変貌ぶりと
壇れいの「おじごです」っていう半端無い天然さ
の方がよっぽどニヤニヤして見れました。
無理に主人公の子ども時代を描くよりも
その時代の大人たちのドラマの方が
よっぽど面白いとおもってしまうのは
僕が大人になっちゃったからでしょうか。

で、今回で「王家の犬」表現に決着がつきましたね。
平家の庇護のもとでヤサグレしている御曹司と
落ち目の源氏の中で必死に猟官活動する御曹司。

苦しい環境の中でも武士としての矜持を失わず
武士あっての王家だと思い知らせてやると
大望を胸に秘めている義朝の方が格好よかったです。

次回予告を見るに青臭い清盛はもう終わって
王家の犬として清濁併せのんだ清盛になるのかな
と次回からの大人な展開に期待しています。


あと、今回は玉木宏に加えて藤木直人も出てきましたが
実はここらへんのキャスティングが
ここ数年のスイーツ大河に対する
一つの回答なんじゃないかと思っています。

ここ数年、大河ドラマは若い女性をターゲットに
色々と試行錯誤を重ねてきたのですが
若い女性を主人公にしたり、やおいドラマを作ったりと
時代劇のフォーマットを崩すことで
女性の視聴者を囲い込もうとして
結果、ドラマそのものの評判を下げていたのに対し
平清盛では若い女性に人気がある上に
時代劇にもマッチする役者を配置することで
役者目当ての視聴者とドラマ目当ての視聴者の
両方をうまく獲得することが出来るんじゃないでしょうか。

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